ワーキング・グループ(WG)紹介

東大工学部グリーンプロジェクトはそれぞれの分野の専門家による以下のワーキンググループにより、様々な課題や研究を推進しています。

コンセプトワーキンググループ

コンセプトワーキンググループ 説明資料

コンセプトワーキンググループは、グリーン東大工学部プロジェクトの各ワーキンググループ(WG)の中でも異色の存在です。日本で、しかも、このようなプロジェクトにおいてコンセプトを独立して扱うことは、他に例を見たことがありません。

本WGの意義は3つあります。
第1に、バラバラになりがちな各WGの活動を結びつけるために、プロジェクトの意義を“見える化”し、メンバー問の合意形成を図っていくこと。
第2に、省エネのために、利用者へのアプローチの仕方を明確にしていくこと。
第3に、対外的に本プロジェクトを紹介していくことにより、プロジェトの奥行きと幅を広げていくこと。

コンセプトとは何か。通常は概念というあいまいな言葉で表現されてしまいがちですが、本プロジェクトでは、ミッション(M)、バリュー(V)、ビジョン(V)、ストラテジー(S)と分けて定義することで、あいまいさを取り除き、メンバー間の合意を図りました。

M、V、V、Sとは、

ミッション(M):
“させられる”環境・省エネ対策から“やりたくなる”環境・省エネ対策を作ること。
バリュー(V):
需要者(利用者)側の立場からの改昔により、大きな省エネ勃宋を生み出すこと(目標値15学帽U滅)。
ビジョン(V):
確填に対して、より効率のよい社会を創生し、持続可能な社会を実現すること。
ストラテジー(S):
ICT技術により、省エネ及び環境にやさしい地域の実現を達成すること。

プロトコル標準化ワーキンググループ

プロトコル標準化ワーキンググループ 説明資料

京都議定書から始まった地球温暖化対策とCO2削減、さらに省エネ対策は、施設管理、BAS、BEMSに影響を与えるとともに、改正省エネ法、東京都環境確保条例〈都民の健康と安全を確保する環境に関する条例〕など、具体的な法規制により、電力測定、見える化、報告書作成、省エネ手法及び省エネシステムなど、省エネソリューションに対しての高度な解決策が要求されている。

このような環境変化のもと、従来の設備管理から、省エネを目指す運用管理に対応するため、管理データと監視制御の統合、リニューアル対応、中小規模施設のための施設管理手法、省エネルギーのためのネットワークなど、次世代施設管理とそのインフラに対して新たな要求が発生している。

これまで、大規模ビルなど施設管理のためのネットワークシステムには、BACnetやLoNWorksといった専用ネットワークが活用されてきた。それらネットワークにおいて、インターネットを活用した遠隔からの監視制御といったユーザニーズに応えるためには、専用のゲートウェイが必要となっている。そこで、オープンなWeb技術を活用した設備ネットワークの相互接続について、FNIC(Facillty Networking InteroperabilltyConsortium)を中心に検討されてきた。その結果、Webサービスを用いた機器相互接続が提案され、一部では実証実験も実施され、人感センサと照明、空調との相互接続による連動制御などが検討された。

見える化ワーキンググループ

見える化ワーキンググループ 説明資料

グリーン東大工学部プロジェクトにおける見える化WGは、施設利用者が自発的な省エネ活動に取り組みやすくするための現状把握(現状の見える化)や省エネ結果確認〈省エネの見える化)の実現手段を検討し、実証実験を行うワーキンググループである。

省エネ対策を実施するには、まず、消費エネルギーの中で削減可能なエネルギーがどこにあるか、無駄となっているエネルギーの原因がどこにあるかを明らかにし、それを確認するにはどのようなデータを可視化することが最も効果的かを明らかにする必要がある。特に利用者を省エネ行動を導くためには、どれだけの無駄があるのか、それが自分に解決できる無駄か、という点を具体的な形(数値や図表)で浮き彫りにすることが必要となるので、それを実現するための技術的手段を検討し、検証環境構築の要件整理を行っている。

本プロジェクトの本WG以外の各WGとの関係は、コンセプトWGでの検討によって示されるエネルギーが消費される原因や削減可能なエネルギーの考え方を東京大学工学部2号館(以下、2号館)という現場に即して検討し、何を具体的に見えるようにするとよいかの要件をまとめ、構築したい「見える化」環境の要件を制御WGや実証実験WGへ提示していく関係となっている。

制御ワーキンググループ

制御ワーキンググループ 説明資料

省エネルギー活動を行う場合の手順は、一般に、計測、無駄排除、高効率機器導入、制御導入のようになる。

グリーン東大工学部プロジェクトにおいては、まず計測のインフラの整備から着手した。東京大学工学部2号舘(以下、2号館)では、中央監視装置が導入されているが、省エネのための計測を行おうとした場合、個々に存在しているサブシステム及び追加設置する計測器を接続し、省エネのための計測を容易に行える環境を構築する必要があった。

2号館では、IPv6ネットワーク綱が敷設されている。今回のインフラ構築では、IPv6上で使用できるWebサービスを通信プロトコルとして採用し、インフラ構築を行った。Webサービスの通信方式としては、OBIX、BACnet/WSを使用し、プロトコルの比較を行えるようにした(袋1)。相互接続実験は、2009年1月に行い、2009年春より運用が開始されている。IP網以外に、センサも無線センサ、電力線搬送センサが導入きグリーン東大工学部プロジェクトにおける見える化WGは、施設利用者が自発的な省エネ活動に取り組みやすくするための現状把握(現状の見える化)や省エネ結果確認〈省エネの見える化)の実現手段を検討し、実証実験を行うワーキンググループである。

実証実験ワーキンググループ

実証実験ワーキンググループ 説明資料
  • 全学 目標への 具体的な貢献 2012年 15%削減, 2030年 50%削減
  • 「グリーンIT」の実現
    • データセンターに代表されるIT化機器の電力消費の増大防止
    • IT活用による地球環境問題の克服
    • エネルギーと情報をもとにした新しい都市設計手法の確立
  • 東京都でCO2排出量が最大である東京大学本郷キャンパスを実フィールドとした実証モデルの構築と検証
  • 新たなファシリティマネジメント手法の確立
    • 協調型都市経営あるいは地域経営手法の実現
    • 新たな付加価値ビジネスの創成・育成
  • キャンパス向け省エネ設備調達(または参照)仕様書の作成
  • 省エネ効果 ベンチマーク仕様書の作成

これらを受け、実証実験WGでは、グリーンITの方策である、「ITによる省エネ」と「ITの省エネ」の後者について以下の具体的な実験内容を検討し実施を行った。

  • コンピュータの省エネ(PC電源管理ツール導入)
  • ネットワークの省エネ(省エネスイッチの導入)
  • サーバルームの省エネ(サーバラックの温度分布計測と空調気流改善)

Awards・受賞
2008年度グッドデザイン賞
グリーンIT推進協議会 グリーンITアワード2009 審査員特別賞
日経BP社 ITpro EXPO 2009 グリーンITユーザーアワード プロジェクト賞