東京大学グリーンICTプロジェクト

study研究成果

GUTP/JDCC 次世代データセンター勉強会

2018/12/05

GUTPで研究開発したインターネット技術および インターネット・バイ・デザイン(Internet-by-Design)の設計思想に基づいた設備施設の制御管理アーキテクチャと技術(例えば、IEEE1888)は、すべてのスマートビル・スマート施設に適用可能です。

(1) 特に、サイバーセキュリティーに関する対応は、社会的に重要なインフラ、すなわち、クリティカル・インフラストラクチャ(Critical Social Infrastructure) にとって、非常に重要な要求条件となります。

(2) さまざまなソフトウェア・ハードウェア コンポーネントが、相互接続され、連携・協調動作を可能とするオープンアーキテクチャは、常に機能向上・改善が要求される施設にとっては、スケルトン・インフラ注1 の構造を実現するオープンシステムの導入が重要な要求条件となります。

(3) 効率的な施設運用を実現するためには、これまで、独立かつ排他的に収集・保存・解析・利用されていたデータ、さらに、今後、施設内に展開されることになるさまざまなIoTデバイスが生成するデータが、集約され、データセントリックなシステム構造に基づいた、ビッグデータ処理、さらに、最先端の人工知能技術を用いたシステムの解析が実現され、さらに、施設内のコンポーネントの知的で効率的な制御による施設の効率化とスマート化が実現されなければなりません。 このような、データセントリックな構造を施設の管理制御システムの導入・実現が重要な要求条件となります。

(4) データセンターは、スマートシティー・スマートビルを実現するために必要となる重要インフラであるばかりではなく、最先端技術が導入可能な施設であり、さらに、GUTPの一つの重要なミッションである「スマートで効率的なエネルギー管理」が重要な要求条件の一つになります。

このような技術的、かつビジネス的な観点から、東京大学 教授 江崎浩(GUTP代表)が、理事・運営委員会委員長を務める一般社団法人 日本データセンター協会 (JDCC; Japan Data Center Council)注2 との連携による、「次世代データセンター勉強会」を、2016年1月に起動させました。以下のような特徴を持つ勉強会となっています。

(a) JDCCには、NTTやKDDIなどの通信事業者が、種々の理由のため、参加が容易ではない状況なので、GUTPのメンバーとして、本勉強会に通信事業者の方々が参画することができている。

(b) 毎月1回の開催頻度で、毎回 100名以上の参加者となっている。

(c) データセンターの事業者、ベンダー、研究機関など、データセンタービジネスに関係する方々による、マルチステークホルダによる情報共有と議論の場となっている。

(d) データセンターのエネルギー消費の削減だけではなく、データセンターの高機能化、サーバーの高密度実装方法など、データセンターの設計・構築・運用だけではなく、事業動向の議論が行われている。

(e) JDCCで、ほぼ毎年1回実施している「データセンター視察海外出張」の企画を行うとともに、GUTP参加メンバーの参加を可能にしている。

今後の次世代データセンターの日程(予定)
・第32回 2018年12月14日(金) 17:30-19:30
・第33回 2019年1月11日(金) 17:30-19:30
・第34回 2019年2月15日(金) 17:30-19:30
・第35回 2019年3月15日(金) 17:30-19:30

次世代データセンター勉強会の内容等についてはこちら


注1:マサチューセッツ工科大(MIT: Massachusetts Institute of Technology)の名誉教授であるニコラス・ジョン・ハブラーケン(Prof. Nicolaas John Habraken)が1960年代に提唱した「オープンビルディング」の考え方。スケルトン(躯体)とインフィル(内装)を分離して考えることにより、耐震性、耐久性のある構造体を保持しつつ、室内を作り替え何世代に渡っても建物を使用することができるという考え方。
注2:http://www.jdcc.or.jp/

 

以上